ゴー宣DOJO

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高森明勅
2014.4.20 11:11

「公と個」という対立軸

前回のゴー宣道場でヘイトスピーチをやっている側も、
それに抗議している側も、どちらも
小林よしのりさんの影響を受けているという話題が出た。

改めて小林さんの影響力の大きさを感じさせられた場面だ。

ここに、そうした「小林」効果の一例を追加しておこう。

4月20日付『産経新聞』社会面の過半を割いて
「きょうのテーマ 『担任教諭の入学式欠席問題』」
という記事が掲載された。

その見出しにデカデカと「公と個 浮かぶ本質」と記されている。

「公と個」というのは、言うまでもなく小林さんの代表作の1つ
『戦争論』
での大切なテーマだ
(「個と公」というタイトルの章もある)。

しかも、一般の通念なら「公」に対立するのは「私」だし、
「個」
に対立するのは「衆」(とか多)だろう。

確か以前、西部邁氏が知識人らしく
そんな指摘をされていたこともあった。

だが、公と個という、手垢のついた通俗的な「常識」から見れば、
一見“捻れ”ているような印象を与える対立軸を、
小林さんが自らの直感と身体感覚によって
「初めて」
掴み出したところに、
あの作品の成功の一因があったに違いない。

指摘されてみると、確かに現代において鋭く問われているの
は、
昔ながらの公私の対立や葛藤よりも、
他者との信実な繋がりを見失おうとしている
「個」
としての人間が、いかにして「公」を感得し、
それに参画し得るのかという課題のはずだ。

いずれにしても「公と個」という概念上の対立を持ち出したのは、
小林よしのり氏が最初だ。

ところが、この見出しは記事中に登場する
WiWi社の山極清子社長執行役員
の発言に
「個か公か」云々とあるのを踏まえたものだが、
発言した山極氏も記事を書いた産経の記者も、
既にこの対立軸を自明視しているとしか思えない。

彼女らが直接、小林さんの『戦争論』を読んだかどうかとは関係なく、
むしろ読んでいなければ尚更、
そこでの提起がいかに普遍性を持ち得ていたかを示す事例だろう。

ちなみに、私の天皇観の核心は
我が国における歴史に担保された究極の『公』の体現者」
という点にあるが、私の内部で形をとりつつあったこの観点に、
最後の“一押し”を与えてくれたのも、
『戦争論』が開示した「
公」の手触りだったことを、
併せて告白しておく。

なお、同記事でも扱われた「入学式欠席問題」については、
別に機会があれば私なりの簡単な感想を述べてみたい。

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テーマ
『憲法を知らぬ保守を叱る!』

 

平成26年6月8日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

 

6月8日の「ゴー宣道場」のテーマは
『憲法を知らぬ保守を叱る!』にします。

憲法9条にノーベル平和賞をという話がある。

対象は日本国民になるという。

や・・・やめて―――――――――っ

・・と言いたくなる。


わしはそんなものでノーベル賞なんか欲しくない!

絶対、いやです!


現行憲法が占領憲法だからというような、

自称保守派の理由からではない。

とにかく気色が悪い!


だが落ち着いて考えよう。

 

天皇皇后両陛下は現行憲法を守ることに誇りを

持っておられるのではないか?


もしそうなら、憲法
9条を守る国民にノーベル賞が
与えられ、
天皇陛下がお喜びになったら、
わしはどうすればいいのか?


一緒に喜ぶか?

大問題である!

ノーベル賞をもらう前に、憲法について熱く熱く

語ろうではないか!

入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

なお今後は不定期開催となるため、
往復ハガキでの応募は中止させて頂きます絵文字:重要絵文字:記念日

応募〆切 は 平成26年5/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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